がん保険ははいるべき?正しいがん保険の選び方

2018/12/30

多くの大手保険会社がCMで打ち出しているがん保険の見直し。人生において何度か保険を見直すことがスタンダードになってきたからこそ、改めて今加入している保険について考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。今回は特にがん保険とがんのことについてご紹介させていただきます。

 

がんとは

現在がんは日本人の2人に1人がかかり、3人に1人がそれを原因として死亡する病気となっています。そのがんになった時に、特化して保障がされるのががん保険です。がんは大きく分けると「悪性新生物」と「上皮内新生物」に分かれます。「悪性新生物」は転移の可能性があり一般的にがんと言われるとこちらのことを指します。対して「上皮内新生物」は、治療を行えば完治する可能性が高く、転移の可能性は低いです。上皮内”がん”と表現されますが、悪性新生物に比べると予後は良いものになります。

 

上皮内新生物を部位別で見た割合

実は以前のがん保険はこの上皮内新生物が保障されないものが多くありました。そのため、ご自身のがん保険が上皮内新生物を保障の対象としているかについてはぜひチェックしていただければと思います。

 

ちなみに部位別に見ると、上皮内新生物の比率はどうなっているのでしょうか。国立がん研究センターのがん情報サービス「全国がん罹患モニタリング集計 2014年罹患数・率報告(平成30年3月)」より抜粋すると、

子宮頸部:64.7%
子宮:44%
膀胱:43%
大腸(直腸・結腸):22.4%
皮膚:20.9%
乳房:10.4%

となっています。全部位としては全体の10.1%が上皮内がんという結果となっておりますが、女性は「乳がん」や「子宮頸がん」にかかるリスクが高く、その中でも若い女性は上皮内新生物であることの割合が高いので、上皮内新生物でも保障してくれるタイプの商品を選ぶのがお勧めです。

 

がん保険の見直しをするには

また、以前は入院中心だったがん治療が、ここ数年で早期退院+通院治療に変わってきています。入院と通院によるがん治療の受診割合を比べてみると、平成17年を境に通院患者の割合がどんどん増加しています。これに合わせて、がん保険も通院治療や上皮内新生物を対象とする保険へと移行してきました。ただし、これらがあるからすぐに古い保険をやめて新しい保険に切り替えるべきかというとそうではありません。

保険はあくまでも守りのためにあります。今ある資産と治療後の生活を含め、足りなくなりそうなところを保険で補うという考えが一番効率が良く、小さい金額で適切な保障を得ることができます。

まずは今の資産ともしものときの状況を総合的に考え、自分自身が加入している保険の内容を確認してみてください。そこを踏まえた上で、自分自身に一番合う保険に加入するようにするのが最も良いのではないでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

TOP
掲載ご希望の方へ
  • お問い合わせ
  • 掲載ご希望の方へ
  • 取材・メディアの方へ