長命寺は関東風・道明寺は関西風
さてさて、何のことかお分かりですか?
和菓子好きの方はご存知かと思います。
春のお菓子の代表。
『桜餅』のことなのです。
長命寺(関東風)とは。
クレープみたいなお餅。
主に小麦粉の生地を焼いた皮であんこを巻いたもの。
享保2年(1717年)、隅田川沿にある長命寺では、
桜の落ち葉に悩まされて塩漬けにした。
それにお餅を包んだのが始まりだそうです。
一方、道明寺(関西風)は、
大阪の道明寺で作られた。
道明寺粉という、もち米を蒸して乾燥させ粗挽きにしたものを使います。
干飯(ほしいい)と言って保存食でした。
まんじゅうのようなお餅で、道明寺粉のつぶつぶした食感が特徴的。
どちらも桜の葉の塩漬けで包んでますね。
この桜の葉っぱも、専用に育てられてるんですよ。
柔らかくて毛が少ない大島桜が使われています。
半年ほど塩漬けにすることで、独特の風味が生まれるんですね。
長命寺も道明寺も、
桜の葉っぱごと、そのまま食べれます。
甘いお餅を包むことで、桜の香りや塩気で一層美味しくなるのですが、
皆さんは、そのまま葉っぱも一緒に食べますか?
葉っぱは剥がして中のお餅だけ食べる方もいらっしゃいますね。
お好みなので、どちらも間違っていません。
ご安心を。
今、まさにシーズン。
色と香りで春を感じさせてくれるお菓子です。
2種類を食べ比べてみるのも楽しいですね。