日本の歴史に注目!「七福神と初詣」

2019/01/12

日本の縁起物としてよく見られる七福神。年始の初詣で目にした方も多いのではないでしょうか。今回は七福神と初詣についてご紹介したいと思います。

 

七福神とは

七福神とは、福をもたらすとして日本で信仰されている七柱の神様です。一般的には、恵比寿、大黒天、福禄寿、毘沙門天、布袋、寿老人、弁財天とされており、「七難即滅、七福即生」の説に基づくように、七福神を参拝すると七つの災難が除かれ、七つの幸福を授かると言われています。もともと平安時代に比叡山の最澄が台所の神として大黒を祀ることから始まりました。

それぞれの神様を見ていくと、

恵比寿…実は唯一の日本の神様。左手に鯛をかかえ右手に釣竿を持った親しみ深い姿。漁業の神で、特に商売繁昌の神。

大黒天…ヒンドゥー教のシヴァ神の異名。大きな袋を背負い、打出小槌をもち、頭巾をかぶられた姿。財宝、福徳開運の神。

毘沙門天…仏教における天部の仏神で四天王の一尊に数えられる武神。別名「多聞天」。右手に宝棒、左手に宝塔、足の下に邪鬼天の邪鬼を踏みつけている。融通招福の神。

弁財天…ヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティが仏教に取り込まれた後の呼び名。唯一の女神。知恵財宝、愛嬌縁結びの神。

福禄寿…中国、道教の長寿神。南極老人星の化身。鶴と亀を連れて、左手に宝珠、右手に巻物を括り付けた杖をもつ姿。招徳人望の神。

寿老人…福禄寿と同じ道教の長寿神。南極老人星の化身。にこやかな微笑みをたたえ、手には巻物を括り付けた杖、そして団扇や桃などを持ち、鹿を従えた姿をしている。長寿延命、富貴長寿の神。

布袋尊…唐末の明州に実在したとされる仏僧。弥勒菩薩の化身とも言われている。常に袋を背負っていたことから、布袋という俗称がつけられた。笑門来福、夫婦円満、子宝の神。

となります。恵比寿様のところにも書いてありますが、実はもともとの日本の神様は一柱だけなんです。良いものは取り入れるという日本人の大らかさが垣間見えますね。

 

初詣の起源

それではつぎに何故初詣が一般化されたのかについて見ていきましょう。江戸時代末期までの元日の社寺参拝としては、氏神神社に参詣したり、居住地から見て恵方にあたる社寺に参詣、つまり恵方参りが主流だったようです。それが明治中期ごろ鉄道の発展とともに鉄道会社によって今年の恵方が叫ばれ、自社の鉄道網にある神社やお寺に行くように仕向けたと言われています。

京成電鉄や京浜急行電鉄、成田鉄道(現・JR成田線)など、参拝客輸送を目的として開業された鉄道会社もあるくらいなので、景気、不景気関係なく使って貰えるようにした営業は、その後の利用率アップにも大きく貢献しており大成功と言っていいでしょう。

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