【必読】年金のもらいかた知ってますか?自分にはまだ遠い話・・ではありません!

2019/01/29

皆さんの周りで年金を貰っている方はいらっしゃいますか?

自分自身にはまだ遠い話だという方も、身内には年金を貰っている方もいるのではないでしょうか。

30代になると父母がもらい始めたなんてことを聞くことも多くなると思います。

そんな年金ですが、『繰り上げ』『繰り下げ』といった貰い方があり、知っているとお得になることもありますのでご紹介させて頂きます!

 

年金は何歳からもらえる?

現在の年金の支給開始年齢は原則的には65歳となっています。

厚生年金に加入している場合は、生年月日と性別によっては60歳からその一部が支給されることになりますが、男性で昭和36年4月2日以降生まれ、女性で昭和41年4月2日以降生まれの方は、一律65歳からの支給開始になることが決まっています。

多くの企業では未だに60歳が定年退職の年齢となっていることを考えると、仕事を辞めてからもしばらくは無年金で生活することになるとも言えますね。

繰上げ支給と繰下げ支給

65歳から支給されることになる年金ですが、繰上げ支給で貰い始める時を早めたり、繰下げ支給で貰い始める時を遅くすることが可能になっています。

ちなみに繰上げの場合は60歳まで貰うのを早めることができるのですが、貰うのを1ヶ月早めると毎年の支給額は0.5%ずつ減っていくことになります。60歳まで繰上げると本来の支給開始からの差は60ヶ月ですので、

100%―0.5%×60ヶ月=70%

つまり本来貰える年金の70%の額が支給されることになります。

これに対して繰下げ支給の場合は、1ヶ月繰下げると0.7%ずつ支給額は増えていきます。最大で60ヶ月分の増額が可能ですので、

100%+0.7%×60ヶ月=142%

つまり70歳から年金を貰う場合ですと、本来もらう額の142%が支給されるということになります。

ただし70歳到達日以後の繰下げ請求は、請求時期にかかわらず70歳到達時点での増額率になり、70歳までさかのぼって決定され支払われます。

いつまでも繰り下げることはできないので、覚えておきましょう。

 

どちらがお得なのか?

それでは繰上げ支給と繰下げ支給ではどちらの方がお得なのでしょうか?60歳まで繰上げた場合、65歳で通常通り貰う場合、70歳まで繰下げた場合の支給金額で計算してみると、

60歳から支給

100%÷0.5%=200ヶ月=16年8ヶ月

通常通り65歳から受給した場合の累計額に追い越される分岐点は76歳8ヶ月になります。

70歳から支給

100%÷0.7%=142.85ヶ月=11年10ヶ月

通常通り65歳から受給した場合の累計額に追いつく分岐点は81歳10ヶ月になります。

長生きリスクを心配する場合には、繰下げ支給を検討してみても良いかもしれませんね。

ただし何歳まで生きるかはだれにもわかりません。一度支給額が決定すると変更することはできませんので、考えて受給をしていただきたいと思います。

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